2005年7月20日(水)「しんぶん赤旗」
通帳被害にも補償を
預貯金者保護法案 佐々木議員求める
キャッシュカードの偽造・盗難や通帳の盗難などにあい預貯金を不正に引き出される預貯金過誤払い問題で衆議院財務金融委員会は十九日、預貯金者保護法案の審議を行いました。
与党案は、法案の対象をATM(現金自動預払機)の取引に限定。同問題で、一番被害が多い窓口取引での盗難通帳被害が除かれています。また、偽造キャッシュカードについては全額補償としているのに対し、盗難キャッシュカードは、預貯金者に過失がある場合、被害額の四分の三の補償としています。
同問題で、被害者らはこれまで、ATMの安全対策だけでなく、預貯金全体の安全を守る問題として法整備を求めてきました。
日本共産党の佐々木憲昭議員は、預貯金の過誤払い問題で偽造カードと盗難通帳の間に違いはないという立場から、盗難通帳も含めて、補償する法的措置の必要性を強調しました。
与党法案提案者の松島みどり議員(自民党)は「今後なんらかの法的対応が必要。必ず、法律はつくっていかなければならない」と答弁。しかし、同法案には盛り込まない考えを示しました。
佐々木議員は、与野党協議の上、法案に盗難通帳についても盛り込み、過去の被害についても補償の対象としていくよう併せて求めました。