2005年7月18日(月)「しんぶん赤旗」

ファルージャ近郊で作戦

沖縄海兵隊500人が展開


 沖縄の米第三海兵師団に所属する特殊作戦部隊五百人が、イラクのファルージャ近郊で、武装勢力に対する掃討作戦を展開していることが十七日までに分かりました。

 米海兵隊の発表などによると、作戦を行っているのは、沖縄県名護市のキャンプ・シュワブに基地を置く第三偵察大隊。七日からファルージャの南東三十キロにある村で、イラク軍部隊百人とともに作戦を開始しました。米海兵隊は九日現在、二十二人を拘束し、多数の武器などを押収したとしています。一方、死傷者の数などは明らかにしていません。

 イラクでの「武装勢力の掃討」を目的にした米軍の軍事作戦は、罪のない一般市民をも対象にしてきました。昨年十一月に始まったファルージャへの総攻撃作戦では、数千人もの市民が殺害されたといわれています。

 第三偵察大隊は今年二月、沖縄でイラクへの出動に備え、事前訓練を実施。その後、米本土の海兵隊基地でも訓練を行い、三月中旬、イラク西部のアンバル州で「戦闘作戦を実施するため」(米海兵隊発表ニュース)、同国入りしました。

 同大隊はこれまでも、湾岸戦争(一九九一年)やイラク戦争(二〇〇三年)後の占領作戦に、所属の小隊などを派遣してきました。しかし、今回は大隊として丸ごと出動。派遣期間は七カ月とされています。

 沖縄に駐留している米海兵隊部隊は昨年から、イラクに相次いで派遣されてきました。今回の派遣は、沖縄の米軍基地がイラクでの軍事作戦に深くかかわっていることを改めて示すものです。


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