2005年7月18日(月)「しんぶん赤旗」
自爆テロ 98人死亡
バグダッド南方
各地でも爆発
【カイロ=小泉大介】イラクの首都バグダッド南方約六十キロのムサイブで十六日夜、大規模な自爆テロが発生し、少なくともイラク人九十八人が死亡、七十五人が負傷しました。十六日には各地でも爆弾攻撃が多発、英兵三人を含む約二十人が死亡しました。
また十七日もバグダッドでイラク治安部隊を狙った自動車爆弾攻撃が三件発生し、約二十人が死亡しました。
現地からの報道によると、十六日のムサイブのテロは、爆弾を身体に巻きつけた男がガソリンスタンドに突進、自爆したもの。建物二棟が完全に破壊され、辺り一帯が火に包まれました。近くにはイスラム教シーア派のモスク(礼拝所)があり、爆発時は礼拝に多くの市民が集まっていたことから、シーア派教徒を狙った可能性もあります。
またこの日、ムサイブに近いヒッラのシーア派モスク内でも自爆テロが発生し八人が死亡、十二人が負傷しました。北部モスル近郊では、警察署への自爆攻撃で警官六人が死亡、二十人が負傷。バグダッドのドーラ地区では警察のパトロール部隊を狙った自動車爆弾攻撃で警官三人が死亡、市民五人が負傷しました。
イラク南部アマラでは十六日未明、道路脇爆弾の爆発により英兵三人が死亡しました。一昨年三月のイラク戦争開戦以降の英兵死者は九十二人となりました。