2005年7月17日(日)「しんぶん赤旗」
被爆60年 新たな決意
来年結成20周年 非核の会が総会
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非核の政府を求める会は十六日、東京都内で第二十回全国総会を開き、被爆六十年、新たな決意で核兵器廃絶へ前進しようと討論しました。
常任世話人会を代表して、増田れい子さん(ジャーナリスト)があいさつ。中嶋篤之助(元中央大学教授)、藤田俊彦(前長崎総合科学大学教授)、笠井亮(日本共産党国際局次長)の各氏が議案を提案報告しました。
中嶋氏は、非核ニュージーランド研究・交流団やNPT(核不拡散条約)再検討会議・要請代表の活動を報告し、核兵器をめぐる今日の情勢のもと、会の役割が大きくなっていると強調。来年の結成二十周年に向けて活動の発展をめざすことを提起しました。
藤田氏は、NPT再検討会議の結果をどう見るかについて報告。アメリカのごう慢さが際立ち、それに批判的な立場をとる国が広がっていることを指摘しました。
笠井氏は、被爆国民の願いに背き「核の傘」に依存する小泉内閣を批判し、対米追随の根本的転換を強調するとともに、原水爆禁止世界大会の成功をよびかけました。
討論では「NPT要請行動に参加して得た確信を広げ、アメリカの市民団体と共同して広島への行進にとりくんでいる」(長崎)「自治体に平和施策のアンケートを実施している」(大阪)など発言がありました。
総会には広島、長崎の両市長らからメッセージが寄せられました。
総会では、「国民のみなさんへの訴え」を採択。新世話人を選出しました。