2005年7月15日(金)「しんぶん赤旗」

日本共産党

アスベスト対策を要請

首相あて 全面禁止・救済制度求める


 アスベスト(石綿)を吸い込んだことが主な原因となる中皮腫や肺がんで労働者や、家族、住民らが死亡している問題で、日本共産党国会議員団のアスベスト対策チーム(責任者・市田忠義書記局長)は十四日、首相官邸に細田博之官房長官を訪ね、アスベスト対策に関する緊急の申し入れを行いました。同チーム責任者代理の吉井英勝衆院議員、穀田恵二衆院議員、井上哲士参院議員が小泉純一郎首相あての申し入れ文書を手渡しました。

 吉井氏は、「クボタ」や「ニチアス」本社を調査した結果、被害実態がつかめていないことが対策の障害になっていることが分かったと指摘。政府が緊急に全国実態調査を実施して、石綿製品の製造と使用を全面禁止するとともに、石綿の労災認定を抜本的に見直すこと、被害労働者・家族、周辺住民も含めた石綿に関する健康被害者を救済する新たな制度(公害健康被害補償法の適用も含む)を早期に実現すること―などを申し入れました。

 細田氏は「申し入れもふまえて、政府として真剣に、かつ積極的に取り組む。関係局からもよく連絡を取るようにさせるので、よろしくお願いする」と応じました。

□申し入れ全文→http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-07-15/2005071503_02_1.html


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