2005年7月14日(木)「しんぶん赤旗」
戦争勢力追い出そう
東京・豊島区 日韓交流のつどい
「再び銃を取り合うような教育を許してはいけない」「日韓の両市民の連帯で戦争勢力を追い出そう」―。「新しい歴史教科書をつくる会」(扶桑社版)の歴史・公民教科書が栃木県大田原市の教育委員会で採択された十三日、東京都豊島区では中学校教科書採択を考える日韓市民の交流のつどい(主催・教科書を考える豊島区民の会)が豊島区勤労福祉会館で開かれました。
豊島区と友好都市協定を結んでいる韓国ソウル市にある東大門区選出の国会議員・金希宣(キム・ヒソン)さんをはじめ、日韓の両市民ら約百四十人が参加。
韓国のマスコミも取材に来るなか、満員の会場は、「『つくる会』教科書を日本の子どもたちにわたさない」という両国市民の熱気と決意であふれました。
金さんは「事実を書かない教科書では未来は見えない。未来を開き、アジアの連帯をつくるのはみなさんです」と豊島区民の運動を激励。韓国の教師で、全国歴史教師の会の朴中鉉(パク・ジュンヒョン)さんは、「みなさんの切実な叫びは平和と人権を愛する全世界の人々の激励をうけるでしょう」と連帯を訴えました。
「教科書を考える豊島区民の会」の戸田進・運営委員は、「教科書採択は危機的状況にあるが、両市民が連帯し、全力で採択を阻止しよう」と訴えました。