2005年7月14日(木)「しんぶん赤旗」
事故ないといえず
沖縄・都市型訓練で外相
赤嶺氏質問
町村信孝外相は十三日の衆院外務委員会で、米海兵隊キャンプ・ハンセン(沖縄県金武町など)の都市型戦闘訓練施設で十二日から強行された訓練によって「流弾事故が絶対に起こらないと約束できるのか」との質問に対し、「現実の世界で絶対はない」とのべ、事故がありうることを認めました。日本共産党の赤嶺政賢議員の追及に答えたものです。
そのうえで外相は「(米軍による訓練は)安全・環境に配慮した内容になっていると認識している」とのべ、事故の可能性が低いことを強調しました。
赤嶺氏は、キャンプ・ハンセンでの流弾事故が、復帰後にすでに十件に達し、このうち事故原因が究明されたのは、わずか一件にすぎないことを指摘しました。
さらに、都市型訓練施設が建設されているレンジ(射撃場)4に近い伊芸区が、訓練のおこなわれるレンジに囲まれるように位置しており、十件の事故のうち七件が同区に集中していることをあげ、「人命にかかわる訓練の危険性が繰り返し指摘され、伊芸区民をはじめ、金武町、沖縄県はこぞって訓練に反対してきた。政府は、この県民の声にいっさい耳を傾けていない」と批判し、訓練の即時中止を米軍に要求するよう求めました。