2005年7月14日(木)「しんぶん赤旗」

英国籍の4容疑者特定

同時テロ 自爆の見方強まる


 【ロンドン=西尾正哉】ロンドン警視庁は十二日の記者会見で、同時多発テロを実行した容疑者は四人で、そのうち一人はテロ現場で死亡していたことを明らかにしました。英BBC放送など英報道機関は、四人が英国生まれのパキスタン系の人物で、全員が英国籍を持っていたと伝えています。

 ロンドン警視庁のテロ対策責任者ピーター・クラーク氏は、犯行が自爆テロであったかどうかに関心を持っていることを表明しました。テロの計画を立て、四人を訓練した首謀者がいることも指摘されており、国外に逃亡した可能性もあるとして警察はその追跡に全力を挙げているといいます。

 英報道機関は一斉に同時テロが自爆攻撃であったと報道。タイムズ紙十三日付は「西欧で初めて自爆テロ実行者が募集された」と指摘しました。

 クラーク氏は、キングズクロス駅などの監視カメラ映像を分析した結果、四人が同時テロを前にした七日午前八時半ごろ同駅にそろって到着したことを確認したとしています。同氏によると、四人のうち三人がイングランド北西部のウェストヨークシャー州出身の男性で十九歳、二十二歳、三十歳。BBCなどによると、残りの一人は十三日になって同じ州の出身と確認されました。

 警察当局は十二日、ウェストヨークシャー州リーズでの家宅捜査で爆発物を発見。また、ロンドン北部のルートンでもテロ事件に関連しているとみられる不審車を発見、爆発物を処理しました。また、ウェストヨークシャーで一人が逮捕され、尋問されています。


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