2005年7月13日(水)「しんぶん赤旗」
東京・杉並不当逮捕
違法行為していない
民青同盟中央常任委員 勾留理由公判で主張
東京・杉並区内の専門学校で、学生と都政について対話していた青年が「建造物侵入」として、六月二十八日に不当逮捕された事件で十二日、東京地方裁判所で勾留理由開示の公判が開かれました。
青年は、これまで、不当な逮捕・勾留に抗議して、いっさいの供述を黙秘してきましたが、勾留理由開示公判の場で、氏名・職業などを明らかにしました。青年は、日本民主青年同盟中央常任委員の門屋史明さん(34)。「違法なことはいっさいしていない」とのべ、即時釈放、不起訴を求めました。
門屋さんは、東京都議選の六月二十八日、阿佐ヶ谷美術専門学校で、都政や社会問題、学生生活について訴えるビラ「日本共産党といっしょに日本をかえるネットニュース」を学生に渡し、対話しようとしました。門屋さんは、憲法に保障された正当な活動であることなどをのべ、「言論や表現の自由を弾圧することが二度と繰り返されないようにしないといけない」と主張しました。
公判後、都内で開かれた報告集会には家族や婚約者、友人、支援者ら百人が集いました。
門屋さんの父親、眞二さん(61)は「今回の事件を冷静に受け止めている。陳述している(息子の)姿を見て安心した。たくさんの仲間に支えられ、力強い。これからもみなさんに支援をお願いしたい」と話しました。
婚約者の赤木涼子さん(28)=兵庫県=は「連絡も絶たれていて、つらい。権力の横暴とたたかいぬきたい」と声を詰まらせながら語りました。
同専門学校の卒業生でもある民青同盟東京都委員会常任委員、伊藤大気さん(26)は「専門学校で対話しただけで、なぜ逮捕なのか。憤りを感じている。門屋さんの早期釈放のため、がんばりたい」と話しました。