2005年7月10日(日)「しんぶん赤旗」
「自立支援」法案
“異議あり、応益負担”
障害者ら500人、雨中訴え
京都
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十三日の衆議院厚生労働委員会で障害者「自立支援」法案の採決がねらわれるなか、障害の種別を超えた京都の障害者らが九日夕、「法案成立を急がず、京都で公聴会を開いて当事者の声を聞け」と街頭での演説会とパレード、宣伝を行い、雨の中、五百人が参加しました。主催は障害者や難病患者の団体役員ら二百人がよびかけて四月に結成した「『応益負担』に反対する大集会実行委員会」。
京都市役所前での街頭大演説会では、六人の障害者が訴え。聴覚障害の男性は「手話通訳は私たちの基本的人権を守るもの。応益負担とは理解に苦しむ。法案が通れば生活は崩壊する。絶対に認められない」。
頚椎(けいつい)損傷の男性は「僕の口元にお茶のポットを持ってくるだけでお金を取る、とんでもない法案だ。生きるための介助サービスにお金がいるのか。通れば日本の恥」と力を込めました。
主催者あいさつで、日本自立生活センターの岡田健司さんは「人並みの生活のための介助を個人の利益とするのは福祉への挑戦。この福祉のあり方にきっぱり反対の声をあげよう」。日本てんかん協会の平野慶治副会長は「障害の種類は違っても思いは同じ。命と直結する問題であり、市民との連携も大切だ。一致する限りスクラムを組もう」と訴えました。
日本共産党の穀田恵二衆院議員・国対委員長と民主党の国会議員が参加。穀田氏は「与党の修正案は法案の本質を何ら変えるものではない。ともに生きる当たり前の社会へ、最後まで心ひとつに頑張る」と連帯の言葉をのべました。