2005年7月9日(土)「しんぶん赤旗」
実弾訓練に県議会抗議
沖縄
米通告に全会一致で決議
■米軍キャンプ・ハンセン
沖縄県議会は八日、米軍キャンプ・ハンセン「レンジ(射撃場)4」(同県金武町)内の米陸軍特殊部隊用の都市型戦闘訓練施設の暫定使用に反対する抗議決議と意見書を全会一致で可決しました。
同施設をめぐっては、日本政府が四月、同キャンプ内の「レンジ16」に代替施設を建設する間、暫定使用すると発表していました。
その後、米軍が六月二十四日、実弾射撃を含む訓練を開始すると日本政府に通告し、地元住民が監視行動を続けるなど、緊張が高まっています。
決議は、施設が住宅地に近く、流弾や跳弾の危険性があり、町民あげて建設反対を訴え、一年余に及ぶ抗議行動を重ねてきたと指摘。同施設で訓練を行うことは、「訓練に反対する伊芸区民や金武町の不安や恐怖を無視し、県の意向にも反するものであり、到底容認できない」と強く抗議しています。