2005年7月5日(火)「しんぶん赤旗」
都議選
04参院選9.4%から15.6%に
共産党得票率 大幅に回復
今回の東京都議選で、日本共産党は15.6%の得票率を獲得し、二〇〇三年衆院選、〇四年参院選の東京での比例代表の得票率9%台から大幅に回復しました。
一昨年衆院選、昨年参院選では国政での「二大政党づくり」の流れを民主党がさかんに強調し、マスコミも大宣伝しました。このもとで、日本共産党の東京での得票率(比例代表)は〇三年衆院選で9.3%、〇四年参院選で9.4%まで落ち込んでいました。
今度の選挙で日本共産党は、悪政推進の「オール与党」か、これと対決する日本共産党かの選択を問い、日本共産党の前進で切実な都民要求の実現をと訴えました。この訴えが多くの有権者をとらえ、定数二の文京区、日野市で議席を回復したのをはじめ十三議席を獲得。得票率は〇一年都議選と同じ水準まで回復しました。
一方、自民党は、小泉純一郎首相ブームが吹き荒れた〇一年都議選の得票率(36%)から5%以上後退させ、30.7%となりました。
民主党は、〇三年衆院選、〇四年参院選では東京での比例代表で39.9%、38.9%の得票率を得ましたが、今回は24.5%でした。両選挙で二百万を超した得票は、今回百七万とほぼ半減しました。
無党派層では2番目
石原不支持層で一番
出口調査で共産党
今回の東京都議選での有権者の動向を示す各社の出口調査で、日本共産党が、特定の支持政党をもたない無党派層で第二党だったことが明らかになりました。
「朝日」(四日付)によると、全体の22%を占める無党派層の投票先の内訳は、民主党候補が最多の23%、次いで共産党が18%。「東京」(同)も「支持政党なし」21.1%のうち、民主党33.0%についで共産党が21.4%で二番目です。この傾向は、NHKの出口調査(三日放映)でも同じで、無党派層(22%)のうち民主党が28%、共産党20%となっています。
また、石原都政を「支持しない」人の投票先をみると、「朝日」(四日付)では「支持しない」29%のうち、共産党に投票した人は31%でトップ。「東京」でも「(石原知事を)『支持しない』層は、『唯一の野党』を強調した共産が40.6%を占めた」と報じており、民主党の34.0%を大きく上回っています。
これらの結果は、日本共産党の訴えが無党派層のなかで一定の支持を得たことを示しています。
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