2005年7月5日(火)「しんぶん赤旗」
自民党が改憲「集い」計画
「つくる会」会長がパネリスト
自民党新憲法起草委員会(委員長・森喜朗前首相)は、七日に改憲要綱を発表したあと全国十カ所で「新憲法――国民の声を聞く集い」を計画しています。
その一回目のパネリストに、侵略戦争を美化する歴史教科書を作成した「新しい歴史教科書をつくる会」の八木秀次会長(高崎経済大学助教授)を招いていることが同党のホームページで明らかになりました。
「集い」は、自民党が「新憲法制定に向けた立党50年記念事業」と位置付けているもの。第一回は十五日に札幌市で開催されますが、記念講演(中曽根康弘元首相)につづく、パネルディスカッションに、八木氏や与謝野馨政調会長、舛添要一参院議員、評論家の上坂冬子氏らを登場させる予定です。
六月の日韓首脳会談では、韓国の盧武鉉大統領が歴史教科書問題で、「自民党の中心勢力が(つくる会が作成した)扶桑社教科書の採択を支援しているのではないかとの報道もあり、深い関心を持って見ている」と発言しました。
「つくる会」会長を招いてのパネルディスカッションは、盧大統領の懸念を裏付けるとともに、改憲勢力と侵略戦争美化勢力が一体であることを改めて示すものです。