2005年7月5日(火)「しんぶん赤旗」
米軍基地機能移転・NLP反対
自治会連合会が決議
山口・岩国市 参加者全員で採択
山口県の岩国市自治会連合会(浜田俊彦会長)は四日、岩国市山手庁舎で二十二自治会中二十自治会の参加で臨時総会を開き、米海兵隊岩国基地への米海軍厚木基地(神奈川県)の空母艦載機部隊の移転とNLP(夜間離着陸訓練)実施について、自治会連合会としては初めての反対決議を、参加者全員で採択しました。
反対決議は、岩国基地のある地元地区、川下地区連合自治会(土肥慶久会長)の要請をうけて行われたものです。
総会では「NLPが実施されると、騒音被害は広範囲におよぶ」「商工会議所は条件つきで基地機能を誘致しようとしているが、経済の活性化は一時的なものであり、基地機能の拡大になる」など多くの意見が出されました。
土肥自治会長は「厚木から部隊が移転してくると、騒音や事故が心配だ。地域住民の総意として、岩国市全体のことも考えて抗議の意思を示した」と語っていました。
浜田連合会長は「自治会連合会としては、市民の安心、安全を守る立場から移転の反対を表明した。文面については役員会で精査して各連合自治会に示し国、県、市に要望していきたい」と語りました。