2005年7月2日(土)「しんぶん赤旗」
花園大で「九条の会」発足
「宗教者九条の和」 河野太通元学長が講演
花園大学(京都市中京区)の学生や教職員らは一日、「花園大学九条の会」を発足させました。同日夕に教堂で開いた発足記念講演会では、学生たちの熱意にこたえ、「宗教者九条の和」呼びかけ人で元学長の河野太通氏が講演しました。
「憲法九条は日本の誇り」「人類の宝」と繰り返した河野氏は、憲法九条を世界に広げることが、軍隊を持たずに日本を守る道だと指摘。
親鸞の言葉や教義を引用しながら、戦争をなくすことができる人間の叡智(えいち)を信じる大切さを強調し、仏教者こそ“九条守れ”の声を高らかに上げてほしいと述べました。
文学部の八木晃介教授があいさつし、五人の学生が平和や九条への思いを語りました。
学友と一緒に講演会を企画した草川翼さん(19)=社会福祉学部一年=は、「入学後に先輩から九条のことを詳しく聞き、自分も九条を守るために何かしなければと思った。『九条の会』にむけてアンケートを行い、多くの学生から九条を守ってほしいとの意見が寄せられた。知ること、学ぶことから始まるので、今後も学習会などを行いたい」と話していました。