2005年6月29日(水)「しんぶん赤旗」
JR西
安全後退の計画
穀田議員 「点検は政府責任」
日本共産党の穀田恵二衆院議員は二十八日、国土交通委員会で国土交通省にJR西日本の事故後の安全対策についてただしました。
穀田議員はJR西が事故前から掲げている「効率化」計画(〇四―〇九年)で、従業員五千人の削減を計画しており、うち車両整備九百人、電気要員五百五十人を減らすといった内容を紹介。「効率化」の名のもとに、人べらしによるコスト削減で利益をあげようとしている、と指摘しました。
梅田春実鉄道局長は「『安全性向上計画』との関係で見直してもらい、ダイヤ、要員についてもゆとりを取り入れている。必要な修正はなされていると思う」と答えました。
穀田議員は「希望的観測でものをいってはだめだ」としつつ、JR西は〇三年から五年間で七百億円減らす「CD(コストダウン)700」なるものを推進しようとしていると指摘。「大臣は安全規制は緩めるべきではない、と強調しているが、要員を減らせば安全性は後退するし、コスト削減の中心は安全部門であり、修理検査のコスト削減の柱は外注化だ」とのべ、公共交通機関の安全性を点検するのが国土交通省の責任だと追及しました。
北側一雄国土交通相は「大切なことは安全性を確保することだ。所要の安全を確認して合理化、効率化をしていると承知している」と述べました。