2005年6月28日(火)「しんぶん赤旗」
沖縄・金武町
訓練はさせない
米軍都市型施設 中止求め集会
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在沖縄米軍が沖縄県金武(きん)町のキャンプ・ハンセン内「レンジ4」に建設した都市型戦闘訓練施設での訓練を開始すると通告していた二十七日、地元・伊芸区の住民らは、訓練施設の近くに設置している監視台などから警戒を続けましたが、米軍はこの日、訓練を行いませんでした。
一方、同町の儀武剛町長は同日、東京で外務省と防衛施設庁に同施設の使用中止を要請。町議会は二十七日の全員協議会で、二十八日に臨時議会を開き、同施設の暫定使用に反対する抗議決議を行うことを決めました。
伊芸区は同日夕、闘争小屋前で抗議集会を開き、「絶対に訓練はさせない。最後まで抗議行動を続けていく」との決意を固め合いました。
赤い鉢巻きを締めた住民ら約二百人は「レンジ4の使用断固反対」などのプラカードをかかげ、「これまでも伊芸区民は演習による流弾事故に悩んできた。もうこれ以上、区民を苦しめないでほしい」と口々に怒りの声をあげていました。
池原政文区長は「粘り強くたたかいを続けるなかで、区民のみならず、県民、国民に運動を広げて必ず施設の撤去を勝ちとろう」と強調。仲間貞信助役、松田義政町議会議長も駆けつけ、とともにたたかう決意を訴えました。また、日本共産党の嘉陽宗儀県議も集会に参加しました。