2005年6月24日(金)「しんぶん赤旗」
公明党
選挙の公正汚すウソ宣伝次つぎ崩れるお粗末ぶり
公明党は、住民要求の実現に奮闘する日本共産党に対し、事実を偽った根も葉もない攻撃を都内各地で行っています。しかし、日本共産党が事実にもとづいて反撃すると、すぐに底が割れてしまい、その事実を認めざるをえなくなるお粗末なものばかりです。
豊 島
助役が事実を認め決着
“デマだ”攻撃、一転だんまり
豊島区では、日本共産党の渡辺くみ子都議候補に対する公明党の攻撃が、事実に反するでたらめなものであったことが区議会の場で明らかになりました。
公明新聞(五月二十四日付)は「介護保険減免で共産党 反対したのに実績とデマ宣伝」という見出しで、渡辺氏が同区の区議時代に「介護保険の減免制度を実現」と報道した本紙記事をデマだと決めつけ、介護保険料の減免を決めた豊島区の介護保険条例に共産党は反対したと偽り、「二〇〇三年三月十九日の同区議会本会議で反対討論に立ったのは当の共産区議本人」と事実に反するねつ造までしたのです。
日本共産党の垣内信行区議は五月二十六日の臨時区議会議員協議会で、この問題を取り上げ、渡辺区議(当時)が反対したのは介護保険の減免ではなく保険料を引き上げる条例だったことを指摘し、水島正彦助役もその事実を認めました。その後、この問題について、公明党は沈黙を守ったままです。
世田谷
公開討論で事実ポロリ
公明都議「たぞえさん動いた」
世田谷区では、日本共産党の、たぞえ民夫前都議が同区内の浸水問題で都に対策を要請したことを公明新聞は「東京都下水道局は、…どこからも要請や陳情はなかったと断言」(五月十日付)、「実績をねつ造」(六月十七日付)などとくり返し攻撃してきました。地元でも「ハイエナどころか実績ねつ造」と攻撃しました。
しかし、たぞえ前都議が浸水被害に苦しむ同区弦巻二丁目、駒沢三丁目の住民の声を取り上げて昨年十一月に東京都下水道局に対策を要請し、工事係長から「下水道管のバイパスを設置し、二〇〇五年度中に工事する」という回答を得たのは、まぎれもない事実です。
たぞえ前都議が事実を示して反撃すると、二十一日開かれた公開討論会(東京青年会議所世田谷区委員会主管)では、公明党の桜井良之助都議自身が「(浸水問題で)たぞえさんも動いたでしょう」と事実を認め、公明党の攻撃が「ねつ造」だったことを自ら示しました。
練 馬
「共産党のビラ読むな」
病院開設問題、反論され窮す
練馬区では、住民と日本共産党の松村友昭都議らの十年来の運動が実って七月に開設される順天堂練馬病院をめぐり、公明党は「共産党は大うそつき。オープン間近になり、自分たちの成果だといいだした」などと攻撃しています。
しかし、当時、新病院建設にとって大きな障害になっていたベッド規制の緩和を都に認めさせるうえで決定的な道を開いたのは、一九九六年の都議会予算特別委員会の松村都議の質問でした。都知事が「検討し直す」と答弁したのです。これをきっかけに、町会、自治会、労組など約百団体による陳情書提出など、全区民的な運動が広がり、九八年、都は同区内で四百床増やせる措置をとったのです。
こうした事実にもとづいた日本共産党の反論に、公明党はハンドマイク宣伝などで、「共産党のビラを見ないでください」というしかなくなっています。
豪華海外視察問題
聖教新聞の非難どこへ
日本共産党都議団が告発した自民、民主、公明各党の豪華海外視察に対し、公明党は「豪華でない」と開き直り、やめようとしません。それどころか、公明新聞(五月二十六日付)では、海外視察の中止を求める日本共産党にたいし、「共産都議 豪州でカジノ視察」と攻撃しています。しかし、これも事実をすりかえたものです。
公明新聞が持ち出したのは、〇一年十一月に実施した超党派でのオーストラリア・シドニー市への友好訪問ですが、「カジノ視察」なるものは、事前に配られた日程表にも入っていないもので、当日の日程の大半が終了しつつあった移動中のバスの中で、突然知らされたものでした。日程の変更は、訪問団団長だった公明党の橋本辰二郎都議の了承なくして実施できないことは明らかで、責任が問われるのは橋本氏自身です。
もともと公明党は、いっせい地方選挙を前にした〇三年一月の同党全国県代表協議会で海外視察の自粛を決議し、公明党の支持母体である創価学会は、聖教新聞紙上(〇三年二月七日付)の幹部座談会で、「遊び半分で海外に行く必要があるのか」「早い話が『物見遊山』。血税を使った『遊び』『息抜き』」「税金泥棒だ」などと海外視察について口をきわめて非難しています。それなのに、なぜ都議会では中止といえないのでしょうか。
公明党が各地でやっている日本共産党への攻撃は、底が浅いとはいえ、事実をゆがめる悪質なものです。選挙戦は、政策で争うものです。口汚い攻撃で都民にデマをふりまく公明党のやり方は、選挙をけがし、自らの不当さを証明するだけです。