2005年6月24日(金)「しんぶん赤旗」

主張

都議選告示

東京から政治の流れ変えよう


 東京都議選が、今日、告示されます(七月三日投票)。

 都議選の様相は、前回とは違っています。前回は、小泉内閣発足直後の“小泉ブーム”の最中でした。四年がたち、内政・外交とも、国民犠牲の小泉政治のゆきづまりは隠しようがありません。

 石原都知事にも、前回は応援依頼が殺到。今回は、週二―三日しか登庁せず、側近の強権政治をはびこらせたことが批判されています。都民いじめの政治を「オール与党」で推進した自民、公明、民主、生活者ネットの責任が問われています。

争点かつてなく鮮明に

 選挙の争点も、かつてなく鮮明になってきています。

 第一は、都民の福祉とくらしを守る党はどの党か、です。

 自民、公明、民主は、消費税増税や年金改悪で足並みをそろえ、利用者の負担を増やす介護保険改悪法も一緒に成立させました。政府税調はサラリーマン大増税計画を打ちだしました。都政でも、自・公・民・ネットは、シルバーパス全面有料化など福祉切り捨てを推進しました。

 日本共産党は、福祉、くらしをまもる党です。消費税増税やサラリーマン大増税計画の阻止を訴え、年金や介護の改悪に反対。都政でも、実現へもう一歩となっている三十人学級、小・中学生までの医療費無料化、月一万円の介護手当、シルバーパスの負担軽減、老人医療費助成を守り充実させるという福祉・教育の緊急五項目の要求を訴え、商工業支援の予算を二倍にすることなどに全力をつくしています。

 争点の第二は、税金のムダ遣いをやめさせる力をもった党はどこか。

 石原都政は、破たんの明白な「臨海」開発に、都財政から二兆円以上つぎ込んでいます。このムダ遣いをやめるよう求めているのは日本共産党だけ。自民、公明、民主は、“後戻りするな”と税金投入をあおり、ムダ遣いの傷口を広げています。

 また、自民、公明、民主の都議は、「海外視察」名目で、一人一回平均百四十八万円もかけて豪華税金旅行。都民から批判されても「豪華でない」と開き直っています。生活者ネットも自公民をかばっています。

 反省がないなら、都民の審判でやめさせる以外にありません。日本共産党は、豪華海外視察のムダ遣いをやめるよう要求。八年前に日本共産党が躍進したときには、四年間中止させました。

 争点の第三は、平和と民主主義が輝く東京を作る党はどこか、です。

 自民・公明、民主の各党は、憲法九条を変えようとしています。これは、日本を再び「海外で戦争する国」に変えるためのものです。石原都知事は「憲法を命がけで破る」と公言していますが、「オール与党」は、批判どころかほめるばかり。「日の丸・君が代」を強権的に押しつけることを競い合い、教師や生徒の内心の自由を侵害しています。

 日本共産党は、憲法を全面的に守り、平和と民主主義の確立のために奮闘しています。

知人に残らず声かけて

 都議選の様相の変化、争点の鮮明化にあらわれているように、東京から政治の流れを変えていく条件が生まれています。

 日本共産党への一票、日本共産党の議席は、政治の変化を促すうえで、最も大きな力を発揮します。

 読者の皆さん。東京に知人がいたら、声をかけてください。日本共産党への支持の輪をさらに広げ、ともに政治の流れを変えましょう。


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