2005年6月19日(日)「しんぶん赤旗」
03年 石原知事 214日出勤せず
登庁やっぱり週2〜3日
共産党都議団入手資料で判明
自公民議員と「交際」も
年間二百十四日は出勤せず。都庁が知事日程を把握していない「庁外」の日が年間六十七日も。知事交際費では、自民、公明、民主の各党議員に不透明な支出――。石原慎太郎都知事のこんな実態が都の情報公開でわかりました。
これは、日本共産党都議団が情報公開法にもとづいて請求した知事の「日報」と「交際費の現金出納簿」で明らかになったもの。「週二、三日しか登庁していない」という実態が裏付けられました。
石原知事の勤務実態を明らかにしているのが知事の毎日の行動を示した「日報」です。二〇〇三年の一年間をみると、まず目につくのが「庁外」という項目の多さ。秘書課によれば、「都庁の外で、私たちの管理外ということ」といいます。出張でもなく、公務ではありません。これが年間六十七日に及んでいます。
土曜、日曜、祝日といった休日のほか、「休暇」を加えると年間二百十四日は出勤せず、公務として出勤したのは年間百五十一日。週に換算すると三日弱です。
都知事給与は年間二千七百九十五万円。“出勤日”の“日当”は約十八万五千円にもなる計算です。
石原知事が週二、三日しか登庁しないという状況のもとで、側近の浜渦副知事らの専横を招きました。自民・公明・民主・生活者ネットの「オール与党」は石原知事の責任を追及していません。
一方、知事交際費の現金出納簿(二〇〇〇年四月―二〇〇三年十一月)によると、摘要欄に「慶祝」「弔慰」「見舞い」といった支出以外に、「接遇」「雑」「その他」などとして自民、公明、民主などの政治家名が登場します。都議では、自民党の川島忠一氏(島部)と民主党の和田宗春氏(北区)。公明党の冬柴鉄三幹事長、自民党の麻生太郎総務相らとは料亭での会食の支出も記録されています。(表参照)
二〇〇一年四月につくられた都の「交際費の支出基準」によると、「公務員にたいしては、都政における功績が讃えられた場合のお祝いや本人に対する見舞い、弔意などで知事等が特に必要と認めるものに限り支出するもの」とされています。議員も「公務員にふくまれる」(東京都)ため、この支出基準に反する疑いがあります。議員関係の「接遇」「雑」「その他」は決裁文書などによるとほとんどが料亭などの飲食に使われていました。
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