2005年6月18日(土)「しんぶん赤旗」
クラボウ差別の勝利報告
大阪で集会
日本共産党員であることを理由にした労働者差別は許されないと、繊維大手のクラボウ(大阪市中央区)に働く労働者がたたかい、勝利和解した「クラボウ人権裁判」の勝利報告集会が十七日、大阪市内で開かれ、全国から支援者ら三百人がかけつけました。
勝利報告に拍手・歓声
クラボウ人権裁判集会
全国から300人
十七日夜、大阪市内で開かれた「クラボウ人権裁判」の勝利報告集会。たたかいのスローガン「まもろう人間の尊厳 なくそう思想差別」の看板がひときわ輝く会場は、支援者ら三百人の熱気にあふれました。
参加者は、元原告の伊藤建夫さん(62)=定年退職=、宮崎周吉さん(56)の四半世紀以上にわたる差別・人権侵害とのたたかいと五年間の裁判闘争の労をねぎらい、勝利を喜びあいました。
東中光雄弁護団長が労働者の権利を侵害することは犯罪だということを広げる重要性を強調。全繊維産業労働組合の野田君江副委員長が、このたたかいにこたえて民主主義を守るために都議選で奮闘する決意をのべました。
山口勝利日本共産党大阪府委員会委員長は弁護団の奮闘と支援者に感謝をのべ、二人の不屈性と裁判での論戦が勝利を導いたと強調。「これからも日本社会の発展と進歩に全力をつくしたい」とあいさつしました。
宮崎さんがあいさつし、管理職になったことを報告すると大きな拍手と歓声。「共産党員になってよかったと思っています。これからもがんばりたい」。妻の幸子さん(53)も「夫が信念を貫いてほしい一心でいっしょにたたかってきました。みなさんと喜びあえてほんとうにうれしい」と語りました。
病気療養中で姿を見せられなかった伊藤さんにかわり妻の則子さん(57)が「退職で職場を去る日、職場のみんなが一定の理解を示してくれたことが三十数年間のたたかいの確信を深めました。本当のたたかいはこれからです。がんばりましょう」と夫のメッセージを紹介しました。