2005年6月17日(金)「しんぶん赤旗」
応益負担は自立阻む
国会前 雨の中、障害者訴え
社会保障への攻撃が強まるもと、十六日、患者、障害者らが国会前で、緊急中央行動をしました。降りしきる雨のなか、各地からの参加者三百人余りが座り込み、「障害者の自立を阻害する応益負担導入反対。育成医療と更生医療の存続を」とマイクで実態を訴えました。
五月末に結成された日本難病・疾病団体協議会副代表の石井光雄さんが「ベーチェット病など現行の障害者福祉制度の谷間にいる難病患者にとっても、『自立支援』法案は大きな問題です」とあいさつ。「応益負担導入で適切な医療が受けられなくなり、死か、障害を重くするかになる。患者がたたかい、広げてきた制度を、次の世代に渡すことが責務です」(全国心臓病の子どもを守る会)、「数カ月にわたる障害者や患者の行動が、国会審議に大きく影響を与えている。さらに声をあげ、行動していこう」(障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会)―と発言が続きました。
日本共産党の山口富男衆院議員が「いのちにかかわるせめぎ合いの行動に連帯して、さらに奮闘する」と激励。民主、社民両党議員もあいさつしました。