2005年6月14日(火)「しんぶん赤旗」
米が空爆40人殺害 イラク
【カイロ=小泉大介】イラク駐留米軍は十二日、イラク西部のシリア国境に近いカイムで前日に、戦闘機とヘリによる空爆を実施、四十人の「武装勢力」を殺害したと発表しました。米軍は作戦で市民の犠牲者は出ていないとしています。
一方、現地からの報道によると、首都バグダッド東方約三十キロの砂漠地帯で十二日、二十人のイラク人が遺体で発見されました。遺体はみな後ろ手に縛られ、背後から銃撃されていたもよう。さらにバグダッド北部でも同日、イラク人八人の遺体が発見されました。
米軍は十二日、イラク西部で十一日、二度の道路脇爆弾の爆発で米兵四人が死亡したと発表しました。一昨年三月末のイラク戦争開戦以降の米兵の死者は千七百人となりました。