2005年6月11日(土)「しんぶん赤旗」
公的医療機関残して
著名19氏がアピール
西村京太郎さん、桂南光さん、高野悦子さん、鶴見俊輔さんら
生きる希望をとり戻す公的医療機関を守ってほしい―。「厚生年金病院と保養ホームの存続充実を願う会 湯布院・湯河原・玉造連絡会」は、作家の西村京太郎さんや落語家の桂南光さんら著名な十九氏をよびかけ人とする「安心・安全の地域医療とリハビリテーションをになう公的医療を守る緊急アピール」を十日、発表しました。
政府・与党は、年金・健康保険などを財源として建てられた公的医療機関や療養施設を売却・廃止する法案を提出。参議院先議で可決(日本共産党は反対)し、現在、衆議院で審議中です。全国各地で住民が存続を求め運動しています。大分県湯布院町では町長はじめ町議会や観光協会、農協など地域こぞって運動し、同アピールにも百人の町民が賛同しています。
アピールは、公的医療機関を「貴重な医療保健システム」として高く評価。「地域に深く根づき、民間では不採算部門として敬遠されがちな二十四時間態勢の救急救命や小児医療、地域リハビリテーションを提供し、全国各地の障害者や難病患者の方たちが人間らしく生きる力と希望を取り戻すため」の医療・保健・福祉機関として、「存続と充実に力をお貸しください」と訴えています。
よびかけ人(敬称略)は、磯崎新(建築家)、永六輔(作家)、高野悦子(評論家)、筑紫哲也(ジャーナリスト)、鶴見俊輔(評論家)、浜美枝(女優)、濱中おさむ(プロ野球選手)、林真理子(作家)、村山富市(元首相)、山崎豊子(作家)ら十九氏。