2005年6月11日(土)「しんぶん赤旗」
国交省
橋梁談合 事前に把握
衆院委 穀田議員質問で判明
国土交通省が事前につかんでいた談合情報や疑いのある案件の中に、同省発注で談合が摘発された鋼鉄製橋梁(きょうりょう)やPC橋梁工事に関するものも含まれていたことが十日、分かりました。衆院国土交通委員会で、日本共産党の穀田恵二議員に同省が明らかにしました。
それによると、同省に二〇〇三年に寄せられた談合情報等で、審議対象になったものが百二十四件あり、公正取引委員会に通告したのが百十七件、事情聴取百十七件、入札取り止めは三十二件となっています。その中に、鋼鉄製橋梁工事とPC橋梁工事に関する案件も一件ずつ含まれていました。〇二年にも一件、〇一年にも三件ずつありました。
穀田議員は「なぜ国交省は灰色案件をつかんでいながら、談合を排除できなかったのか」と指摘し、談合に甘い同省の対応を批判しました。