2005年6月10日(金)「しんぶん赤旗」

憲法守る運動よびかけ

“歴史的意味つかめた”と感想

京都・立命館大で上田副委員長


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学内外の幅広い人たちを前に講演する上田 副委員長(壇上)=9日、京都・立命館大学

 日本共産党の上田耕一郎副委員長(党憲法改悪反対闘争本部長)は九日、京都市北区の立命館大学で講演し、憲法九条が日米安保条約によってゆがめられていることを詳しく話し、憲法を守る大きな運動をよびかけました。講演会は立命館大学の民主青年同盟が開いたもので百五十人が参加、岡田英樹文学部教授があいさつしました。「憲法を守る歴史的な意味がつかめた」などの感想が聞かれました。

 上田氏は、日米軍事同盟を「米国の世界規模の安全保障戦略の中心」との米国高官リポートなどを取り上げ、憲法「改正」が米国と日本財界の圧力によるものだと強調。世論調査結果を引用し、自衛隊と九条との乖離(かいり)は、憲法の法体系と安保の法体系の矛盾が根本にあると述べた上で、九条二項を改変すれば自衛隊の海外派兵と集団的自衛権の行使、国連軍参加が可能になることを指摘。「憲法改正の一番のねらいは、若い人の命を米国に売り渡すことだ」と強調しました。

 靖国参拝問題では「侵略戦争の反省を覆そうとする世界でも異常な国だ」と批判。京都の宗教者を訪問したエピソードや、全国で二千を超えた「九条の会」の発展にもふれ、世界に誇る国際平和ミュージアムを持つ立命館大学でこそ大きな運動を、と期待を述べました。

 会場からの「攻められたらどう守るのか」との質問に、非同盟諸国の広がりを述べ「(日本が)攻める危険はあるが、日本を攻める国はない」と強調。自衛隊も、日本国民が不要と合意できる時代がくると述べました。

 同大学の民青同盟は、講演会にむけ四千枚のビラを配布し、クラス演説や学生自治会・サークルへの案内に取り組み、広範な学生に参加を呼びかけてきました。

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