2005年6月6日(月)「しんぶん赤旗」
沖縄で市街戦の訓練
イラク想定して米海兵隊
沖縄の米海兵隊の機関紙「オキナワ・マリーン」三日号(電子版)は、所属の部隊が五月下旬、米軍がイラクで行っているのと同じ市街戦の手順を訓練したと報じています。
この部隊は、四月下旬に米本土の基地(カリフォルニア州キャンプ・ペンドルトン)から七カ月間の予定で沖縄に派遣された第四海兵連隊第二大隊。奇襲攻撃など特殊作戦を任務にする第三一海兵遠征隊(31MEU)の陸上戦闘部隊として配備されています。
訓練は、五月二十三―二十七日に沖縄本島の「中部訓練地域」(キャンプ・シュワブとキャンプ・ハンセンの訓練地区の総称)で実施。市街戦経験のほとんどない新兵中心の同大隊E中隊が、「テロ組織」が激しく抵抗している町や建物への突入の手順などを学んだとしています。31MEUの特殊作戦能力を認定する演習(十月)に向けた訓練です。
米海兵隊の教官は同紙で、こうした訓練・演習を「極めて重要だ」と強調。「なぜなら『イラクの自由作戦』で広く使われているのと同じやり方だからだ」と述べ、イラクでの軍事作戦を念頭に置いたものであることを明らかにしています。
沖縄の31MEUは、昨年十月から今年二月までイラクに展開。大量の市民を殺害したファルージャでの作戦で最前線に立ち、四月初めに沖縄に戻っていました。