2005年5月28日(土)「しんぶん赤旗」
むき出しの侵略戦争美化
森岡発言で志位委員長
日本共産党の志位和夫委員長は二十七日、那覇市での記者会見で、記者団から森岡正宏厚生労働政務官の発言について問われ、「むき出しの形での侵略戦争美化であり、許されない」と批判しました。
志位氏は、森岡氏が、靖国神社に合祀(ごうし)されているA級戦犯を裁いた東京裁判について、違法な裁判とのべていることを批判し、「侵略戦争の指導者が裁かれたことは当然だ。日本は東京裁判を受け入れて講和条約を結び、戦後の国際社会に復帰した」と指摘。あの戦争を指揮した人々が犯罪者でなければ、あの戦争は不正義の戦争ではなかったことになり、この立場は戦後の国際秩序を土台から否定するものだと強調しました。
さらに、靖国神社がA級戦犯について「“戦争犯罪人”という、ぬれぎぬを着せられ」た人々だとして合祀していることをあげ、「森岡氏の立場は、靖国神社の立場と同じだ」と強く批判しました。