2005年5月28日(土)「しんぶん赤旗」
辺野古新基地建設
断念させるまでたたかう
沖縄 志位委員長が会見
日本共産党の志位和夫委員長は二十七日、訪問先の那覇市で会見し、普天間基地(宜野湾市)に代わる米軍新基地建設が狙われている名護市辺野古での現地調査を踏まえ、新基地建設計画にかかわっての見解を三点にわたってのべました。
第一は、新基地建設に反対する辺野古でのたたかいの意義です。志位氏は、一九九七年以来の八年間のたたかい、掘削調査に抗議する四百日を超える座りこみのたたかいの成果として、(1)新基地建設を今日まで阻んできた(2)基地を県内たらい回しにするSACO路線を事実上の破たんに追い込んだ(3)基地問題は無条件撤去でこそ解決できるという県民的団結をつくるうえでも大きな役割をはたしている――の三点をあげ、「重大な意義をもつ、勇気あるたたかい」とのべました。
第二は、たたかいの現局面をどうみるかです。志位氏は、二月の日米安全保障協議委員会(2プラス2)の合意文書に「(SACO)最終報告の着実な実施」が明記されたことや、国会での政府答弁もSACO合意について「粛々と実施」と繰り返していること、県議会与党も二十五日の「要請」のなかで辺野古移設をなお容認していることをあげ、「新基地建設を推進する勢力は、追い詰められてはいるが、あきらめていない。断念を公式にかちとるまで手をゆるめずたたかうことが重要だ」とのべました。
第三は、辺野古への基地建設に固執することがいかに有害かということです。
志位氏は、美(ちゅ)ら海をこわし、ジュゴンのすみかをこわし、二十一世紀のはるか先まで基地の永久化に道を開くという、そもそもの有害性を指摘。
そのうえで、かりに新基地を建設するとなると、今後十二―十三年もの期間がかかり、その間は普天間基地は動かないことをあげ、「県民が求めているのは、普天間基地の即時撤去。辺野古での新基地建設に固執すれば、普天間基地の即時撤去への道を閉ざすことになり、圧倒的多数の県民の意思に背くことになる。新基地建設計画は、きっぱりと白紙撤回する以外にない」と強調しました。