2005年5月25日(水)「しんぶん赤旗」
強制連行・「従軍慰安婦」問題
解決、目の黒いうちに
ILO勧告履行求め集会
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「従軍慰安婦」、強制連行問題の解決促進へ「日本政府にILO勧告履行を求める5・24行動」が二十四日、都内でくりひろげられ、国会内でつどいが開かれました。
「強制連行・企業責任追及裁判全国ネットワーク」「中国人強制連行・劉連仁裁判勝利実行委員会」などが主催。六十人が集まり、日本共産党の吉川春子参院議員も参加しました。
国連・ILO(国際労働機関)の条約適用勧告専門家委員会は、今年三月の年次報告で「日本が戦時中に行った『慰安婦』、強制連行労働が強制労働禁止条約に違反する」とし、「被害者たちの要求に応えるために、日本政府が今後適切な方策を講ずることを望む」との立場をあらためて表明しています。
ネットワークの永村誠朗代表らは、ILOが同一の問題で「五年連続して勧告を行うのは異例のこと」と強調し、日本政府を批判。
中国と韓国の原告四人も参加。蒼欣書(そう・きんしょ)さん(79)=中国=は「来年の判決まで待つ自信がない。目の黒い内の解決を願う」と訴えました。
「戦時性的強制被害者問題解決促進法案」の発議者の一人、吉川議員が「慰安婦や強制連行を反省しないまま、戦後六十年をやり過ごしていいわけがない」と解決への決意をのべました。
この日の行動では、日本経団連への申し入れや外務省、当時、強制労働を強いた日本企業への抗議・要請も行いました。