2005年5月18日(水)「しんぶん赤旗」
農道に米軍ヘリ
沖縄・久米島 演習帰り不時着
十七日午後零時四十五分ごろ、沖縄県久米島町字宇江城(うえぐすく)の海岸沿の農道に、米空軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)所属のHH60型救難ヘリコプター一機が不時着しました。乗員四人や民間人にけがはありませんでした。事故機は同島近くの米軍鳥島射爆撃場付近で演習し、嘉手納基地に帰還する途中だったとみられます。
外務省沖縄事務所などによると、不時着の原因は計器類のトラブルで、機体などに損傷はありません。
米軍の整備・点検がすみしだい、嘉手納基地に帰還する予定です。
久米島町によると、現場は同島北部の土地改良地区で、周囲はサトウキビ畑が広がっています。また、近くの海岸に訪れる住民や観光客らも通行しているといいます。
一報をうけ、日本共産党の上江洲盛元久米島町議が現場に急行し調査を行いました。上江洲町議は「幸いに民家からは距離がある場所に不時着したが、一歩違えれば大変危険な事態になっていた。住民の安全を守るためにも、米軍射爆撃場の撤去を求めたい」と話しています。