2005年5月17日(火)「しんぶん赤旗」

05都議選 駆ける(6月24日告示)

もう超高層ビルいらない

港区(定数2)

くぼた光(46)前


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街づくりで住民と語り合う、くぼた光都議候補

 港区では定数2に対して、5人が立候補を予定(日本共産党1、自民1、民主1、無所属2)。日本共産党は、くぼた光候補の議席回復をめざします。

 東京都港区では、国、都、区が一体となって「都市再生」を推進するもとで、超高層ビルが乱立しています。区内で高さ六十メートル以上のビルが計画も含め二百十棟も林立することになります。

 くぼた光前都議は「このままでは港区で、庶民はますます住みにくくなる」といいます。

 「ここも、そのうち再開発の対象になるのでは…」。六本木ヒルズの隣接地域に住んでいる本田清一さん(64)は「家の前で測量し、玄関前の道路に『国土交通省 都市再生街区基本調査』と刻まれたびょうを打っていった」と不安を語ります。

 「いまの仕組みでは、デベロッパー(土地開発業者)が開発を申請すると、住民の合意より先に都が認可してしまう。望まない住民も開発事業に参加させられる」と、くぼたさん。自身の実家も再開発に巻き込まれ、「僕の生まれ育った地域一帯が、もうないんです」と見上げた空には六本木ヒルズがありました。

 都議会では自民、民主、公明がそろって大規模再開発を推進。港区選出の民主党都議も、二〇〇二年二月の都議会で、「都心部では高層建築が当たり前」と「規制緩和」を要求。同年六月、高さ百八十メートルより低いビルは環境アセスメント(環境影響評価)の対象外という条例改悪に賛成しました。自民党現職都議の後を受ける候補は「土地利用に抜本的な規制緩和」という政策を掲げています。

 「大企業のための『都市再生』ではなく、住民からのまちづくりを」。くぼたさんは住民と一緒に運動にとりくみ、「まちづくり懇談会」などを開き、区内や都内の住民運動をつなげてきました。「もう超高層ビルはいらない。東京の環境をこれ以上悪化させない。乱開発に歯止めをかけ、まちづくりを住民の手にとり戻したい」

 略歴 党港地区都政対策委員長。前都議(1期)。東京理科大卒。東京都港区出身


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