2005年5月16日(月)「しんぶん赤旗」
子どもに真実伝えたい
「つくる会」教科書採択ゼロへ
大阪で集会
「子どもたちによりよい教科書を! 『つくる会』教科書採択NO! 大阪集会」が十五日、大阪市の天王寺区民センターホールで開かれ、百六十人が参加しました。
渡辺和恵弁護士は、憲法と教育基本法の改悪策動が強められる中、「本当のことを子どもたちに伝えていくこと」の大切さを強調しました。
子どもと教科書全国ネット21の俵義文事務局長は、四年前の採択実績で「つくる会」が0・039%に終わったのは全国各地のたたかいの成果だと指摘。今回、10%の目標を掲げ、自民党議員らの政治力も利用して巻き返しを展開していることを紹介し、「情勢は厳しいが、私たちの運動によって採択をゼロにすることも可能。戦争ができる国の人づくりという彼らの狙いと、それを体現して歴史をねじまげた教科書の内容を多くの国民に知らせるため、採択地域ごとに世論と運動を」と提起しました。
小牧薫・大阪歴史教育者協議会委員長と、平井美津子・同常任委員は、それぞれ「つくる会」の歴史教科書と公民教科書の内容を具体的に紹介しました。
大阪教職員組合の辻保夫委員長は「『つくる会』教科書は、憲法改悪、教育基本法改悪と三位一体のもの。それだけに、これをゼロ採択にすることが、教基法と憲法の改悪阻止にとっても重大な意味をもつ。この展望をもって取り組みを強めよう」と呼びかけました。