2005年5月15日(日)「しんぶん赤旗」
憲法「改正」の本質は?
穀田国対委員長が立命館大で講演
民青同盟主催
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日本共産党の穀田恵二衆院議員・国対委員長は十四日、母校・立命館大学(京都市北区)の民青同盟が開いた講演会で、学生たちに憲法問題を語りました。
穀田氏は、自民、公明、民主が強引に進めている憲法「改正」の本質が、現行憲法ではできない自衛隊の武力行使を伴う本格的な海外派兵や集団的自衛権の容認などを目的にした、九条二項の「改正」にあることを指摘し批判。日本共産党が侵略戦争反対を貫いたことや、米国の力による支配が崩れつつある世界情勢に触れ、憲法を守り生かす運動を広げる決意を述べました。
JR福知山線脱線事故を審議した衆院国土交通委員会の報告も合わせて行いました。
参加者は、学んだことを力に対話を広げる決意を新たにしていました。
「憲法が改正されてもすぐに自衛隊は戦争できないし、国民が監視していればいいのでは」と話していたのは和井田祐司さん(経営学部一年)。「でも、戦争美化の流れのなかで憲法を変えるのは、まずいと思った。改憲の本当の目的が議論になることなく国民投票になったら大変だ。投書など世論に訴えることも大切だ」と語りました。
和田陽樹さん(法学部一年)は、「過去を真剣に考えている政治家の存在に安心した。自衛隊は存在すべきでない。そうすれば自衛隊と憲法は矛盾しなくなる。『武力派遣だけが国際貢献ではない』との指摘は同感で、いろんな形の国際貢献があるはず。アメリカだけでなく、アジアの国との友好関係を築けるよう広い視野で勉強していきたい」と話していました。