2005年5月15日(日)「しんぶん赤旗」

憲法起草委、再開へ

18日に諮問会議初会合

自民党


 自民党の新憲法起草委員会(委員長・森喜朗前首相)は十八日、有識者や財界人も交えた諮問会議の初会合を開き、四月の要綱取りまとめ以降休止していた憲法論議を再開します。起草委は同会議の助言を受けて、十一月の結党五十周年に合わせて公表する改憲草案のたたき台(試案)を策定する計画です。

 諮問会議は、首相経験者の中曽根康弘、宮沢喜一両氏らのほか、作家の三浦朱門、上坂冬子両氏、元駐タイ大使の岡崎久彦氏、経済同友会の北城恪太郎代表幹事ら改憲提言をした財界三団体から一人ずつ出て、十七人で構成されます。

 同会議が議論の土台とするのは四月四日に公表された小委員会要綱。九条については、「自衛軍の保持」や「国際の平和と安定への寄与」を明記する一方、集団的自衛権の行使を規定する「安全保障基本法」(仮称)の扱いや、非常事態に関する規定などは「検討事項」としています。

 起草委は既に試案段階での条文化は見送る方針を決めています。


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