2005年5月12日(木)「しんぶん赤旗」

友の死に涙ぐむ日々

16人死傷の高校同級生 党議員が訪問 


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亡くなった生徒の同級生の父親から話を聞く(右から)都築、黒田の各氏=11日、川西市

 兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故で、川西市の県立川西北陵高校の生徒二人が死亡、十四人が負傷しました。日本共産党の黒田美智川西市議と都築研二県議は十一日、事故に遭った生徒の同級生宅を訪ね、父母から子どもたちの様子や要望を聞きました。

 十六人は全員女子生徒で、遠足で大阪市のユニバーサル・スタジオ・ジャパンへ向かう途中でした。現在も四人が入院しており、同校では三人のカウンセラーが生徒の心のケアにあたっています。

 亡くなった生徒のクラスメートの母親は、「娘は一本早い電車に乗りましたが、事故に遭った生徒たちが切符を買う姿を見たといいます。受験生なので学校では模試などに追われていますが、家では座ると涙ぐみます。何て声をかけたらいいか…」と声をつまらせて語りました。

 元PTA役員の男性(54)も、娘の同級生が犠牲になりました。「事故当日はショックでふせっていましたが、いまは必死で立ち直ろうとがんばっています。一学期中にクラス全員がそろってくれたらいいのですが…。卒業後も高校で子どもたちの相談に乗ってほしい」と話していました。

 黒田、都築両議員は、引き続き住民の不安や要望を聞き、心のケアをはじめ対策の強化を県・市に求めていくことを約束しました。


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