2005年5月12日(木)「しんぶん赤旗」
「なぜ税金で行くのか」
自・公・民の豪華海外視察
メディアも注目
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日本共産党都議団が明らかにした自民、民主、公明各会派の公費による豪華「海外視察」問題(昨日付1面既報)を十一日、テレビや各紙の都内版がいっせいに報じました。
共産党都議団発表に反響
新聞では、「毎日」が「1人平均148万円」「共産党調査『豪華観光旅行』と批判」と三段見出しで七十三行にわたって報道しました。「平均的月収1万円前後のベトナムで現地添乗と通訳に約6万円支払っていた」と詳細に紹介。「カジノの現状と課題を調査するとして、02年に行われたモンテカルロへの視察は2泊したものの、報告書の記載は写真を含め2ページだった」「ラスベガスでの2泊3日の視察についての報告(6ページ)も、インターネットや資料などでも分かる範囲にとどまっている」と報じています。
「朝日」も、「都議、海外視察に平均148万円」と三段見出しを立て、「1人あたりの費用を計算した結果、最も高かったのは昨年度、民主党都議3人がヨーロッパ視察(9日間)に行った際の218万円だった」と報道しました。
「産経」は、「視察の中身も一日当たり調査時間が二時間半に過ぎないものや日本にいても調べられる程度の調査しか行っていないものもあった」と紹介しています。
「こんな事やってる場合か」
テレビでも、ジャーナリストの大谷昭宏氏が十一日朝、テレビ朝日の情報番組「やじうまプラス」で「本当に勉強したいことがあるなら、自分の金で行きなさいよ、ということ」と批判しました。
番組は、視察費用が議員一人あたり平均百四十八万円にのぼることなどを報じた産経新聞(東京版)の記事を紹介。大谷氏は「なぜ税金で行かなきゃいけないのか。こういうカネでしか行きたくないということなら、それはいやしいとしか言いようがない」「議員や公務員がいんちきくさいお金を使うのを、一切やめようという雰囲気を作っていかないと」と語りました。
テレビ朝日のコメンテーターは「国にも都にもお金がないんだから、こんなことをやってる場合じゃないですね」と応じました。