2005年5月10日(火)「しんぶん赤旗」
創価大一期生らが詐欺
「迎賓館建てる」 銀行から融資
7人逮捕
「創価学会が迎賓館を設立する」との話を持ち掛け、大手都銀から融資金一億四千万円をだまし取ったとして、警視庁捜査二課は九日までに、詐欺などの疑いで東京都国立市、健康食品販売業川村克彦容疑者(53)、江東区の林敬子容疑者(60)ら七人を逮捕しました。
川村容疑者は創価大(八王子市)元教授の養子。グループは総額約十五億円の銀行融資を受けており、うち約十億円は創価大の学生寮建設話をもちかけて引き出していたといいます。
調べでは、川村容疑者は二○○三年十一月中旬、創価学会が迎賓館を建設するとの話で、みずほ銀行国分寺支店に融資を依頼。翌十二月初め、土地購入費として、一億四千万円を詐取した疑い。
川村容疑者らは、経営実体のない会社を創価学会の関連企業として融資の受け皿とした上で、偽造された同社の確定申告書などを同行に提出していたといいます。
川村容疑者は学会エリートとされる創価大学一期生で、同期には公明党北側一雄衆院議員(国土交通相)、木庭健太郎参院議員らがいます。同容疑者もグループには「学会内で高い立場にある」と説明していたといいます。
元教授は昨年三月、一身上の都合で退職しています。創価大は同月、「八王子市内のマンションを同大が借り受ける」との虚偽文書が都銀に提出されたとして、有印私文書偽造の疑いで被疑者不詳のまま八王子署に告訴していました。