2005年5月10日(火)「しんぶん赤旗」
JR事故から2週間
遺族の連携呼びかけ 藤崎さんに激励メール700通
「遺族同士が悲しみを共有できたなら」と連携を呼びかけている、一人娘の中村道子さん(40)を亡くした藤崎光子さん(65)のところには七百通をこえるメールやファクスが届いています。
遺族からは二十人を超えました。多くは激励や何か手伝いたいといった応援メッセージです。九日には、息子を事故で亡くした母親から電話があり、「助け合っていきましょう」と話し合いました。
「日本のおばあさん。どんなにつらいお気持ちかお察しします。体だけは大事にしてください」。中国の高校生から九日手紙が届きました。
中国の山村に住む「教育里子」に「教育里親」として毎年学費を送ってきた藤崎さんに、里子の女子高校生からです。
手紙はつづっています。「最近の新聞で日本で重大な事故が起きたと知り、心配していました。親愛なる道子さんが事故に遭われたと聞いてびっくりしました」と書いてありました。
「彼女は父親をトラック事故で亡くしました。同じ悲しみを持つ子として、中国へ会いに行き抱きしめます」と、藤崎さんは涙で語りました。