2005年5月7日(土)「しんぶん赤旗」
夜間基地建設中止を
沖縄・辺野古
赤嶺衆院議員らが要請
日本共産党沖縄県委員会の赤嶺政賢委員長(衆院議員)らは六日午後、那覇防衛施設局を訪ね、米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)に代わる名護市辺野古海域への新基地建設に伴うボーリング(掘削)調査について、施設局が四月二十六日から強行している、危険な「夜間作業」の即時中止を求めました。
施設局側は西正典局長が対応し、夜間の作業を始めた理由を、「環境に配慮し、安全を確保しつつ作業をすすめる。その三つの間の折衷を図るというのが、現場サイドの責任だ」とのべました。
赤嶺氏は「三つを折衷したということは、安全や環境に配慮していないということだ」と強く抗議し、夜間作業の危険性を具体的に指摘しました。
西局長は夜間の作業で危険な場面があることは認めつつ、「作業は安全に最大限配慮している」とのべ、休日などを含め二十四時間体制での作業実施に固執する考えを繰り返しました。
赤嶺氏は「安全や環境に配慮しているというのは施設局の独断であり、専門家の科学的な裏付けはいっさいない。夜間作業の即時中止はもちろん、普天間基地の辺野古移設は撤回すべきだ」とあらためて訴えました。
要請には赤嶺氏のほか、古堅宗嘉書記長、前田政明、嘉陽宗儀の両県議が参加しました。
基地強化に反対表明
赤嶺衆院議員
伊江村長と懇談
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日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は五、六の両日、米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)の「県内たらい回し」先の一つとされている米軍伊江島補助飛行場(同県伊江村)などを調査。住民との懇談会を行ったほか、同村の大城勝正村長を訪問しました。
伊江村ではこれまで、沖縄本島で実施されていたハリアー戦闘機やパラシュート降下訓練を受け入れてきました。
しかし、赤嶺氏の訪問を受けた大城村長は、「これ以上の基地強化は受け入れられない」とのべ、部隊移転反対の態度を明確に表明しました。
住民との懇談では、新たな米軍基地の強化に不安の声が相次ぎました。補助飛行場に近い西崎区の住民は、「今でも米軍の事故が相次いでいるのに、さらに新たな基地なんてとんでもない」と怒りを込めました。
赤嶺氏は、米国は今回の米軍「再編」で、沖縄をイラクのような侵略戦争の拠点基地としてさらに強化しようとしているとのべ、「住民の意思を明確に示し続けることが大事だ」と激励しました。
これに先立ち赤嶺氏は、日本共産党の名嘉実村議の案内で、米軍の降下訓練中に切り離したパラシュートが民間地に落下した事故の現場を視察。また、県営伊江島飛行場を合わせ、島内に四本もある滑走路の状況を現場を巡りながら確認しました。調査には、党北部地区委員会の具志堅徹委員長代理(前名護市議)が同行しました。