2005年5月7日(土)「しんぶん赤旗」
被爆の実相を世界に
核軍縮議員ネット
井上参院議員が発言
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NPT再検討会議の成功をめざし、「核軍縮議員ネットワーク(PNND)」のフォーラムが四日午前、国連内で開かれ、日本共産党から井上哲士参院議員が参加し、発言しました。
PNNDは、「議員同士が資料と情報を共有し、戦略を発展させるための協力を行い、核軍縮のための諸活動に参加してゆくための超党派のひろば」として作られた国際的な国会議員のネットワークで、三十カ国以上の議員が参加しています。PNND・日本には、井上議員も含め、約四十人の国会議員が参加しています。
会議は、国際コーディネーターであるニュージーランドのアリン・ウェア氏の司会ですすめられ、各国の国会議員と市長が参加。日本からは秋葉忠利広島市長、東アジアコーディネーターの梅林博道氏も参加しました。
井上議員は発言の中で、アメリカなどが、NPTの課題を核拡散防止だけにとどめ、核軍縮の課題を棚上げにしようとしていることを批判。核保有国が前回のNPT会議の「核廃絶への明確な約束」を守ってこそ、新たな核兵器取得を正当化する根拠を奪うことになると述べました。
また自らが広島に育ち、高校の先輩が原爆で全滅したことを紹介しつつ、核兵器は六十年たっても被爆者の体と心に大きな傷を残しており、人類と共存できない兵器だと強調。被爆の実相を世界に広げる活動にさらに力を尽くしたいとのべました。