2005年5月4日(水)「しんぶん赤旗」

2項改変は9条空文化

小池政策委員長が強調

NHK憲法特集


 三日のNHK憲法記念日特集番組「いま憲法にどう向きあうのか」に各党代表が出席し、焦点となる九条をめぐって議論になりました。日本共産党の小池晃政策委員長が出演しました。

 自民党の与謝野馨新憲法制定推進本部事務総長が「(戦争放棄を定めた)一項は残すが、自衛隊の存在を明確にするため(戦力不保持を定めた)二項は変える」と発言。民主党の枝野幸男党憲法調査会長は「自衛隊を憲法に明記するだけでなく、自衛、国際貢献など自衛隊の活動についての歯止めをつくる」とのべました。公明党の太田昭宏党憲法調査会座長は「一項、二項はそのままにして、自衛隊の存在を明示するという意見が党内で大きくなっている」とのべました。

 小池氏は「改憲の狙いは二項にある。二項は海外での武力行使への歯止めとして大事であり、イラクでも武力行使できないなど機能している。一項、二項両方あって九条の魂が輝くわけで、二項をなくすと一項の戦争放棄も空文化する」と強調しました。

 自民、民主、公明の三党は、憲法調査会を存続させた上、改憲手続きを定める国民投票法案の審議をすすめる方向で一致。小池氏は、「国民投票法の制定は、九条改憲の手続きそのものであり断固反対する」とのべました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp