2005年5月4日(水)「しんぶん赤旗」
改憲反対 国民の心に届け
東京集会 場外も人…参加5000人
志位・福島・三木さんら訴え
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自民、民主党が改憲案の具体化をすすめ、衆参の憲法調査会の最終報告書を議決するなど、改憲への新たな動きが強まるもとで迎えた憲法記念日の三日。今年は戦後六十年の節目に当たり、全国各地で「改憲の動きを打ち破ろう」「憲法九条を守れ」と集会やパレードがおこなわれました。 東京・日比谷公会堂では、「9条を守る大きなうねりを! とめよう憲法改悪」を掲げ、「5・3憲法集会」(同実行委員会主催)が開かれました。参加者は五千人を超え、会場に入りきれない人は、場外の大型スクリーンの前に座り込んで、拍手や歓声を送りました。
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開会の四時間前から参加者が集まり始め、入場を待つ列は数百メートル以上。「一時間半並んでます。黙っていたら、改憲を許してしまうから」(東京・昭島市のフリーライターの女性=六十歳)、「本当に憲法を変えていいのか、今こそ学びたい」(東京・あきる野市の女子学生の平澤ちぐささん)など口々に語っていました。
姉妹と誘い合って参加した東京・練馬区の山下浩子さん(59)は「憲法改悪で本当に危険な動きがすすんでいる。参加者の多さ、講演者の幅広さに満足しないで、もっともっと広げていきたい」といいます。
ノンフィクション作家の山崎朋子さん、愛知大学の小林武教授、日本共産党の志位和夫委員長、社民党の福島瑞穂党首がスピーチ。三木武夫記念館の三木睦子館長があいさつしました。憲法改悪と連動した教育基本法改悪やビラ配布への弾圧を許さないと各界からの発言がありました。
志位氏は、イラク戦争への自衛隊派兵をめぐる日米政府間のやりとりを紹介し、改憲勢力の狙いは「海外でアメリカとともに戦争する国」につくりかえることだと強調。「国民に心にひびく訴えを届けきれば、憲法改悪反対の国民的多数派を結集できる」と力を込めると、大きな拍手に包まれました。
福島氏は自民党の改憲案について、憲法の根本を変えようとしていると批判しました。
集会後、手作りのプラカードを手に、銀座までパレードしました。