2005年4月30日(土)「しんぶん赤旗」

「憲法音頭」を再現

平和日本の 花の笠♪ 長野県民の集い


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憲法音頭を踊る中野市9条の会の人たち=29日、長野市

 古いすげ笠さらりとすてて 平和日本の 花の笠♪――。幻の「憲法音頭」が再現されました。二十九日、長野で開かれた憲法九条守る県民の集いで、中野市九条の会の十七人が披露しました。

 「憲法音頭」は憲法公布直後の一九四六年十二月、芦田均元首相を会長として結成した憲法普及会が、新憲法をさまざまな形で国民に普及する一環としてつくったもの。作曲は中野市出身の中山晋平でした。憲法普及会の活動が終わり、何十年とたつうちにレコードも失われ幻になっていました。

 それが十年ほど前に、中野市の中山晋平記念館で遺族から寄贈された資料のなかからレコードが見つかったことから中野市九条の会が振り付けの図解を踊りの師匠に見てもらい復活させました。

 壇上で踊った中野市の高校教員の女性(47)は、「子どもや生徒が実際に戦争にかりだされるような危機感があります。私の父は徴兵され、母は兵器工場に動員されたと話してくれます。犠牲になってひどい目にあうのは私たち普通の人。憲法九条は何としても守らないと」と語っていました。

 「こういう集会は初めて」という松本市の看護師、大林ちかさん(22)は、「見るからに平和って感じた。なんか集まりで踊る機会があったら面白いかも」と話していました。

 中野市九条の会では、盆踊りでも踊ってほしいとカセットとともに踊りの振りつけのビデオも作製し普及しています。


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