2005年4月29日(金)「しんぶん赤旗」
捕虜虐待で外相
米国ただすことも
緒方議員指摘に
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町村信孝外相は二十八日の参院外交防衛委員会で、イラクやアフガニスタンでの捕虜に対する米軍の非人道行為について、「一般的にはテロとのたたかいでの抑留者も人道的に扱われるべきだ」との認識を示し、米国の責任をただすことについても「考えていきたい」とのべました。
日本共産党の緒方靖夫議員の質問に答えたもの。
同外相は当初、「虐待行為がどこまで事実なのか、日本政府として知りうる立場にない」「政府として、米国に何か申し入れる必要はない」とのべていました。
緒方氏は欧州評議会議員会議が二十六日に虐待非難決議を可決したことを紹介。「捕虜に関するジュネーブ条約」で、同条約の締約国は他の締約国が条約上の義務の尊重を怠った場合、それをただすことが義務づけられていることを挙げ、「日本政府がジュネーブ条約を尊重する立場にたつなら、米国による非人道行為が事実であれば、それをただす義務があるはずだ」と指摘しました。