2005年4月28日(木)「しんぶん赤旗」
子連れで大臣要請
乳幼児医療費無料に
新婦人
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「仕事を中断し、収入が半減する上に保育料、医療費など支出ばかりで大赤字家計です」―二十七日、新日本婦人の会の高田公子会長と乳幼児を連れた会員の代表らは、国の乳幼児医療費無料制度の創設と、国保国庫負担削減調整(ペナルティー)の廃止を求め、尾辻秀久厚生労働大臣に要望書を提出しました。
大臣は要請を受け、「子どもの社会保障費を増やしていかなければならないという認識は一致しています」と回答。乳幼児医療無料化の対象年齢や所得制限など、自治体によってばらつきがあるなかで、「ばらばらではなく、国としても実態を見ながら、財政難のなかで何ができるか考えていきたい」と答えました。
要請のなかで、参加者から「長野県議会では、国保国庫負担削減調整の廃止をもとめる意見書を全会一致で決議。国として乳幼児医療費の無料化を」という要望がありました。
要請後、高田会長は、「国の制度として考えなくてはと言った大臣は初めて。運動を広げてきた大きな力です。乳幼児医療費無料制度は、国と社会が、苦労している若い母親と子どもを『応援している』というメッセージにもなります」と語りました。同席した日本共産党の小池晃参議院議員は、「実現させるため、いっそうがんばります。力を合わせましょう」と参加者を激励しました。