2005年4月25日(月)「しんぶん赤旗」
「憲法9条知ってるかい」
忌野清志郎さん 「世界に自慢しよう」
アースデイ東京
「この国の憲法九条を知っているかい。ジョン・レノンの歌みたいじゃないか。世界中に自慢しよう」。二十四日、東京・代々木公園で開かれたアースデイ東京二〇〇五(C・W・ニコル実行委員長)のコンサートで、ロック歌手の忌野清志郎さんが、集まった四千人の聴衆にアピールしました。
大きなピースマークが掲げられた代々木公園野外ステージには、ロックファンの若者たちや、小さな子どもをつれた若い夫婦でびっしり。地球を思い、「愛と平和」を歌う清志郎さんに、「イェー」と大きな歓声と、腕を高く上げてこたえていました。
「戦争はやめたほうがいい。地球にもよくない」とアースデイ企画に参加した清志郎さん。歌の合間に「ロックの基本は愛と平和だ。一番の環境破壊は戦争なんだ。この国の憲法九条を知っているかい。戦争はしない。戦争に加担しない。愛と平和なんだ。まるでジョン・レノンの歌みたいじゃないか」と語りかけました。
アースデイは一九七〇年、ベトナム反戦運動が高まった米国ではじまった環境イベント。国境、民族、政党、宗派の違いを超えて、地球環境のために行動しようと、世界百八十四カ国約五千カ所でおこなわれています。
憲法九条の危機を知らせるTシャツやパンを売っていた藤井芳広さん(26)=フリーター=は「戦争は最悪の環境破壊だと思う。森や水を守り、ぼくたちが生きていけるのも戦争放棄の憲法九条があってこそ。九条のTシャツを着て四月二十九日午前には渋谷駅前でパレードを計画している」と語りました。