2005年4月21日(木)「しんぶん赤旗」
世界に広がる理想
市田書記局長の憲法講演に実感
龍谷大学
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日本共産党の市田忠義書記局長は二十日午後、京都市伏見区の龍谷大学で、「現役国会議員がおくる新入生へのメッセージ」と題する講演会(同実行委員会主催)で新入生らに講演、憲法をめぐる問題について語るとともに、新入生の数々の質問にこたえました。
「戦後六十年と日本国憲法」と題して講演した市田氏は、武力による威嚇や行使の放棄、戦力不保持をうたった憲法は、国連憲章の精神をもっと前に進めた世界にも類がないものだと強調。改憲のねらいが米国追随による本格的な自衛隊の海外派兵であることや、中国での反日行動などに対する日本共産党の見解、戦争回避に努力する国連の変化に触れながら、「憲法は古くなったどころか、アジアで世界でいっそう輝きを増している」と指摘しました。
参加した新入生は、次々と手を挙げて質問。「改憲反対の世論がアジア諸国からさらに強まれば、改憲策動が止まるのか」などの質問に市田氏は、「日本国内での世論がどれだけ高まるかで、改憲を止めることができる」と答えました。
市田氏は、講演のあと参加者一人ひとりと握手。文学部一年の女子学生(18)は「憲法九条の理想が世界に広がっているという話に、本当に実感できました。改憲を狙う人たちの考えも知り、もっと勉強していきたい」と感想を語っていました。