2005年4月20日(水)「しんぶん赤旗」
日航トラブル 仁比議員が参考人質疑
安全対策ただす
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参院国土交通委員会は十九日、日本航空の連続トラブル問題で、新町敏行最高経営責任者(CEO、日本定期航空協会会長)を参考人として招致し、安全問題に対する姿勢と具体的対策をただしました。
新町CEOは事業改善命令に答える形で「安全を最優先に考えていく」と強調しましたが、具体策については経営と現場の意思疎通重視や安全意識の再認識など、十四日に提出した「報告書」の範囲内で答えるにとどまりました。
日本共産党の仁比聡平議員は、乗員組合が提訴している「空の安全裁判」について、経営側が裁判を取り下げるということは判決に従うと理解してよいかと質問。これに対し、新町CEOは(判決よりも一時間長い十時間乗務制限を内容とした)新しい就業規程を提案していると答え、判決に従うことについては言葉を濁しました。
仁比議員は、定時発着優先が一連のトラブルにつながっているとしているが、「安全優先のマニュアルを順守していたら定時発着はできないのではないか」とただしました。新町CEOは「安全第一に定時性を考えていきたい」と繰り返すだけでした。
質疑を通じて新町CEOの「安全第一」の繰り返し答弁に、他の委員が「ここはみそぎの場ではないぞ。笑止千万だ」と質問するほどでした。