2005年4月20日(水)「しんぶん赤旗」
子どもに武器触らせないで
自衛隊まつりで松本市長 長野
長野県松本市の菅谷昭市長は十九日の記者会見で、陸上自衛隊松本駐屯地で毎年四月に行われている「自衛隊祭り」について、「武器を触らせたり戦車に乗せるのは、判断力がない子どもたちの教育上、工夫してほしい」と述べ、子どもが武器を手に取ることなどは好ましくないとの考えを明らかにしました。
今年は十七日に開催され、一般市民約一万人が参加しました。参加者は機関銃などを手に取り、戦車に試乗しています。
菅谷市長は四月初め、駐屯地司令の村永次郎一等陸佐にこうした考えを伝えました。市長によると、村永一等陸佐は「こういう祭りは全国で行われています。意見は承っておく」と述べたといいます。
菅谷市長は会見で、災害訓練などをよりアピールすべきだとの考えも表明。子どもたちが武器に接触できることを理由に祭りへの出席を見送ったことも明らかにしました。来年以降の出席は「(祭りの)内容を検討し、どうするか考えたい」と語りました。